2018年10月30日

八王子市出身の風景写真家・前田真三の作品展が、11月1日〜2019年2月28日まで、FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館で開催

 八王子市下恩方町出身の風景写真家前田真三(まえだ しんぞう)の作品展「色彩の写真家(たびびと) 前田真三 出合いの瞬間をもとめて」が、2018年11月1日〜2019年2月28日まで、FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)写真歴史博物館(東京都港区)で開催されます(^^)

 前田真三といえば、1970年代に日本風景写真の流れを決定づけた写真家。洗練された造形感覚で自然をとらえ、日本の風景に新たな美を見出した独特の作風は、今日まで多くの風景写真家に影響を与えてきました。

 皆さん、郷土を代表する写真家なので、ぜひご鑑賞にお出かけください(^^)

前田真三ギャラリー | 夕やけ小やけふれあいの里 http://yuyakekoyake.jp/exhibition/shinzo_maeda.html

拓真館 https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/takushinkan/

カレンダー2019 前田真三・前田晃 作品集 大地からの贈りもの http://www.yamakei.co.jp/calendar/2818853240.html
カレンダー2019 前田真三・前田晃 作品集 大地からの贈りもの.jpg


【記事】
写真歴史博物館 企画写真展
色彩の写真家(たびびと) 前田真三 出合いの瞬間をもとめて
(フジフイルム スクエア)
http://fujifilmsquare.jp/detail/18110104.html

「麦秋鮮烈」北海道美瑛町 1977年 写真 前田真三.jpg

 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)写真歴史博物館では、2018年11月1日(木)から2019年2月28日(木)まで、2018年に没後20年を迎える風景写真家・前田真三の作品展を開催いたします。

 前田真三は、1970年代に日本の風景写真の流れを決定づけた写真家です。洗練された造形感覚で自然をとらえ、日本の風景に新たな美を見出した独特の作風は、今日まで多くの風景写真家に影響を与えてきました。また北海道美瑛や上富良野の美しい丘の風景は、前田がその美を発見し、写真作品として発表したことで広く知られるようになりました。

 1922年、現在の東京都八王子市に生まれた前田は、商社勤務の後、1967年に株式会社丹溪を設立し、写真を商品として貸出・販売する業務から写真活動をスタートさせました。前田の運命を変えたのは、1971年。3ヵ月におよぶ列島縦断撮影旅行の帰路に、北海道美瑛町に立ち寄ったのがきっかけでした。果てしなく続く丘の連なりと色彩豊かな大地、点在する木々。広大な丘の風景は、前田に鮮烈なインスピレーションを与え、以後、前田は独自のスタイルで新しい風景写真の分野を切り拓いていきました。

 本展は、前田の原点であるモノクロの風景写真と代表作であるカラーの風景写真、二つの時代の作品群を二部構成で展示するものです。第1部は「ふるさと調の時代」と題し、前田の故郷、東京・恩方をはじめ、日本各地の素朴な田園風景を1950、60年代に撮影した作品群を展示します。

 第2部は、1971年の美瑛の丘との出合い以降に撮影された作品群を、「丘の時代」として、特に前田がこだわりを持って制作したダイトランスファープリント*の作品で展示します。懐かしい郷里の情景を出発点とし、約40年にわたって撮り重ねられてきた作品の数々は、前田が地道に歩んできた豊かな風景遍歴を感じさせるものです。そこには、写真家自身が自らの撮影体験によって磨いてきた美学や思想、生き方までもが凝縮されています。

 前田は「考えることは有限だが、感じることは無限だ」と語っています。この言葉は、限りなく続く大地の光景をも彷彿とさせます。写真作品として永遠に輝き続ける風景は、前田の言葉とともに私たちが忘れかけていた感性を呼び覚ましてくれることでしょう。風景写真家・前田真三の世界をどうぞご堪能ください。

* カラー写真を三色分解(イエロー、マゼンタ、シアン)し、染料を転写して製作されたカラープリント。深みのある色と豊かな階調表現を特徴とする。プロセスが複雑で作業に熟練を要し、コストも高いため、1995年以降、姿を消しつつある技法。

※ 2018年12月15日(土)、2019年1月26日(土)・2月9日(土)に写真展併催イベントとして、前田真三の長男で写真家の前田 晃氏(株式会社丹溪)によるギャラリートークを開催いたします。


《プロフィール》
前田真三 (まえだ しんぞう) 1922−1998

1922年、東京府南多摩郡恩方村(現 東京都八王子市下恩方町)に生まれる。東京府立織染学校、拓殖大学を経て、終戦後、1948年に日綿實業株式会社に入社。1967年、株式会社丹溪を設立。写真活動を始める。1971年、撮影旅行の帰路に北海道美瑛町付近の丘陵地帯の風景に出合う。

1974年、初めての写真集『ふるさとの四季』(毎日新聞社)を出版。以後、風景写真の分野で独自の作風を確立する。1987年、美瑛町に自らの写真ギャラリー「拓真館」を開設。日本写真協会賞年度賞(1984年)、毎日出版文化賞特別賞(1985年)など受賞多数。

1998年、逝去。享年76。1999年、拓真館が日本写真協会賞文化振興賞を受賞。同年、風景写真の新人賞である前田真三賞が創設された。現在も拓真館をはじめ、八王子市夕やけ小やけふれあいの里ギャラリーなどで作品が常設展示され、多くの人に親しまれている。

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※2018年10月1日より、ブログで紹介した八王子市内の町名を覚えることを推奨しています。
今回は「下恩方町(シモオンガタマチ)」です。

紹介した町名:
旭町(アサヒチョウ)」「北野町(キタノマチ)」「子安町(コヤスマチ)」「千人町(センニンチョウ)」「館町(タテマチ)」「台町(ダイマチ)」「長房町(ナガブサマチ)」「東浅川町(ヒガシアサカワマチ)」「南大沢(ミナミオオサワ)」「みなみ野(ミナミノ)」「元八王子町(モトハチオウジマチ)」
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2018年10月02日

八王子市在住で、81歳の「切り貼り画」作家、西條剋磨(さいじょうかつま)の図録販売が、9月1日スタート。ポストカードの販売も開始

 八王子市在住で、81歳の「切り貼り画」作家、西條剋磨さいじょうかつま)さんの図録販売が、2018年9月1日スタートしました(^^) ポストカードの販売も開始されています。

 西條剋磨さんは、67歳のときに脳梗塞で倒れ、それ以来、片麻痺の生活。左半身はほとんど使えないそうですが、リハビリで出会った切り貼り画で遅咲きの才能を開花させたそうです。

 素晴らしい活動ですね。皆さんぜひお手に取りください(^^)


【記事】
81歳の「切り貼り画」作家 西條剋磨をサポートする株式会社 汎企画が、鉄道シリーズの作品を中心に八王子や高尾山の風景など多数の作品を掲載した図録の販売を9月1日からスタート。ポストカードの販売も開始!
(2018年9月26日 株式会社 汎企画)
https://www.dreamnews.jp/press/0000180617/

81歳の「切り貼り画」作家 西條剋磨.jpg


<西條剋磨とは>
西條剋磨(さいじょうかつま)は現在81歳。2003(平成15)年、67歳のときに脳梗塞で倒れ、それ以来、片麻痺の生活。左半身はほとんど使えないが、リハビリで出会った切り貼り画で遅咲きの才能を開花させる。現在は八王子市内で作家生活を送りながら1人暮らし。2018年1月、9日間に及ぶ個展を成功させ、たくさんの来場者に好評を博した。完成した作品数は100点にのぼり、現在も月に1点のペースで鋭意制作を行っている。


<作品について>
81歳の「切り貼り画」作家 西條剋磨1.jpg

「所詮、年寄りのひとり遊びでございます」と西條剋磨は冗談のように言う。新聞に入ってくる広告を切り始め、見よう見まねで画を作り始めた。
「僕はデザイナーや画描きじゃないからね、デッサンとかはわからない」と本人が言うように、本格的な画の勉強はしていない。たしかに、ルールを無視して生まれた作品は、ゆがんでいたり常識から逸したアングルだったりする。しかし、そこには西條の眼と右手を通して生まれた風景がある。鮮やかさ、優しさ、ユーモアさ、懐かしさ、暖かさ…その作品は、見る人の心を温かくさせ、ときどきくすりと笑わせ、またその意外なまでの繊細さで人々を驚かせる。


<図録の販売について>
81歳の「切り貼り画」作家 西條剋磨2.jpg

図録には、西條が2005年から2017年かけて制作した作品を34点収録。年齢でいうと69〜81歳の作品となる。
西條の代名詞でもある鉄道シリーズから、八王子シリーズ、高尾山シリーズ、京都や北海道の情景などなど、西條の12年の足跡を網羅しながら、その変遷をたどってみるのはいかがだろうか。

図録販売価格:2,000円(税込)+送料140円
ページ数:32ページ
色数:フルカラー

☆西條剋磨『切り貼り画 図録』公式販売サイト
http://shop.hanproject.jp/?pid=130926671


<ポストカードの販売について>
ポストカードは15種類を販売。5枚セットでそれぞれ高尾山シリーズ、八王子シリーズ、鉄道シリーズとなっている。
81歳の「切り貼り画」作家 西條剋磨3.jpg

《 高尾山シリーズ 》
・高尾山 頂上「眺望富士」
・高尾山 浄心門
・高尾山 薬王院
・高尾山 清滝駅「春爛漫」
・高尾山 ケーブルカー 「青葉まつり」

《 八王子シリーズ 》
・八王子 浅川を渡る中央線
・八王子 駅北口「黄昏どき」
・八王子 カレッジタウンと浅川
・八王子 松信院「桜盛」
・八王子 真覚寺「あじさい寺」

《 鉄道シリーズ 》
・釜石線・宮川橋梁「めがね橋」
・秩父鉄道「パレオエクルプレス」
・金谷鉄道・大井川線「大井川第一橋梁を渡るSL」
・山口線「山口号・貴婦人」
・肥薩線「人吉号」

ポストカード販売価格:1セット(5枚)500円+送料140円
※ハガキとしてご使用になる場合は別途切手が必要。

☆西條剋磨『ポストカード』公式販売サイト
ポストカードSL
http://shop.hanproject.jp/?pid=135101388

ポストカード高尾
http://shop.hanproject.jp/?pid=135101504

ポストカード八王子
http://shop.hanproject.jp/?pid=135101553


<株式会社 汎企画のサポートについて>
株式会社 汎企画は西條剋磨の活動において、以下のことをサポートしております。
・活動ための資金調達(クラウドファンディング、グッズ販売など)
・世界を視野にいれた動画配信(YouTube)
・作品の管理、運営
・図録・グッズ等の制作
・個展の企画・運営


☆公式ホームページにて、最新情報随時公開中!
http://saijokatsuma.com/

☆YouTubeにて動画公開中!
「81歳のYouTuber西條剋磨」
創作活動やポジティブなアクティビティを描いたYouTube番組を制作・公開
https://www.youtube.com/watch?v=COzBoc_qsCE&feature=youtu.be

☆Instagramにて公開中!
https://www.instagram.com/saijo.katsuma_official/?hl=ja
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2018年07月03日

八王子市に建設した「月舞台」を住居兼事務所とする建築家の落合俊也氏が、日本で発展した学問分野「森林医学」を建築に応用することを提案

 2007年、八王子市に建設した「月舞台」を住居兼事務所とする建築家落合俊也氏が、日本で発展した学問分野「森林医学」を建築に応用することを提案しています。

 木材の「生きている素材」としての価値に着目した活動を展開している同氏。

 最近、多摩産の木材「多摩産材」なども最近注目されるようになりましたから、ぜひ多摩産材を利用した建築物を見てみたいですね(^^)

森林・環境建築研究所(八王子市絹ケ丘) https://www.fb-studio.jp/


【記事】
建築へ/建築家・落合俊也氏に聞く/木造建築に「森林医学」の視点
(2018年6月29日 日刊建設工業新聞)
https://www.decn.co.jp/onlineservice/News/detail/3201806291801

◇木が持つ本来の良さを生かす

 木造建築を再評価する機運が高まる中、建築家の落合俊也氏が木材の「生きている素材」としての価値に着目した活動を展開している。CLT(直交集成板)の普及促進など、現在の木材利用を「工業化の側面が大きすぎる」と指摘。木が持つ本来の良さを生かすためにも、日本で発展した学問分野「森林医学」を建築に応用することを提案している。(企画部・沼沢善一郎)

マンションではバルコニーの緑化が効果的だ
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 落合氏は、学生時代から伝統木構造や大工技能を学び、卒業後は木造建築の第一人者として知られる杉坂智男氏に師事。14年に杉坂建築事務所から独立し、設計事務所「森林・環境建築研究所」を立ち上げた。

 07年に建設した「月舞台」(東京都八王子市)は、伝統軸組み工法と高断熱高気密化の両立を目指した自身の住居兼事務所。自然乾燥させた杉材の柱や梁(はり)がむき出しになった真壁仕上げの空間に、多くの「パッシブ設計」の要素を盛り込んだ。季節や時間帯に応じて日差しの取り入れ量を調節できるよう建具を配置し、室内の温度差を利用した換気・通風、地熱を伝える土間床などを採用。無駄なエネルギーを使わずとも一年を通じて快適な環境が維持できる空間を生みだした。

 落合氏は「太陽のエネルギー(太陽光、太陽熱)を利用するだけではなく、太陽が持つリズムを利用するべきだ」と主張する。太陽の周期が生むサーカディアンリズム(概日リズム)は、自然界に作用して人間の生理現象に欠かせないとされる。そのリズムに同調するように設計された建物であれば、安眠やストレス軽減の効果が得られ、人間の健康向上に寄与できると考えた。

 そうした考えを突き詰めたのが、「建築に森林の構造を取り入れる」という発想だ。背景にはスリランカの熱帯雨林での強烈な経験があるという。

熱帯雨林ではその環境の中に建築がある
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 「熱帯雨林は五感を刺激する信号であふれている。あらゆる生物がすさまじい騒音を発しているはずなのに、それが不思議と快感だった。生物の多様性の中でリズムの同調を感じ取り、人間は心地よさを味わうのだと実感できた」

 自然界のリズムと同調するには、天然の木材が最適な材料だ。木材には、品質が一定せず施工後も変形しやすいという欠点があるが、それを工業材料として加工して覆い隠してしまえば、天然素材としてのポテンシャルは引き出せない。「木には年輪や節、凹凸があり、香りもある。それらは森の中で遺伝子を進化させた人類にとって必須のもの。視覚や触覚、嗅覚といった人体への刺激信号を損なわずに仕上げることが大切だ」と強調する。

 落合氏は建築設計に当たって、「森林共生」というコンセプトを掲げる。科学的な根拠として森林医学の知見をフル活用する。例えば、木材の木口からは良質な成分が分泌されることが分かっているため、一般的な軸組構法ではふさがってしまう木口をわざと露出させて組んでいる。

落合氏が設計を手掛けた木造住宅
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 森林医学の国際学会の理事を務め、建築物や都市計画に生かす方法も模索する。「森林医学には(予防医学的な効果が認められた)森林セラピー基地を認定するためのノウハウが蓄積されている。それを街づくりの実証などに生かせるのではないか」と思い描く。

 ここ数年、木造建築物の不燃化や大規模化の要請を受け、CLTをはじめとした集成材の利用拡大が急速に進んでいる。落合氏も木材の工業材料としての発展を歓迎はしているものの、他方で「木材の可能性を一つに絞ってしまえば、木が本来持つ生命としての機能を使わない文化になってしまう」と危機感を抱いている。木材利用のもうひとつの可能性を開くため、あくまで天然素材としての価値向上にこだわる。

 「森林共生」という考え方には、さまざまな応用可能性がある。現在は個人住宅を中心に設計を手掛けているが、都市型マンションのリフォームの相談も多い。落合氏によると、スケルトン状態であれば、バルコニーの全面緑化や天然素材による内装の木質化が比較的容易だという。リゾート地にある自然環境を「究極の観光資源」と考えれば、森林浴に近い効果を引き出すようなリゾート施設づくりも可能だとみる。

落合俊也氏
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 落合氏自身、草の根レベルでの賛同者の広がりに手応えをつかんでいる。「森林共生」への理解を広げるため、森林浴を体験してもらう一般向けイベントも頻繁に主催する。「建築をやっていると、実現できるかどうかばかりにとらわれ、理想を考えることを放棄していると感じることがある。まずは何が理想なのかに目を向けることが必要だ」と落合氏は語る。

 木材の価値に着目した「森林共生」が木造建築の新たな潮流となる可能性を秘めているといえそうだ。
posted by 銀河流星 at 23:00| Comment(0) | アート・展示会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする