2018年06月11日

八王子市在住の写真家・小松由佳さんの『オリーブの丘へ続くシリアの小道で ふるさとを失った難民たちの日々』(河出書房新社)

 八王子市在住の写真家・小松由佳さんは、2016年3月に『オリーブの丘へ続くシリアの小道で ふるさとを失った難民たちの日々』(河出書房新社)を出版、2017年には「まちなか交流・活動拠点、kikki+(キッキプラス)」(八王子市八日町)で作品展を開くなど精力的に活動しています。

 その小松由佳さんが、2018年6月中旬から、シリア難民の取材を行うためにトルコ南部・シリア国境付近の街に向かうそうです。ぜひ無事に取材を終え、八王子に帰ってきてほしいですね!

フォトグラファー・小松由佳HP http://yukakomatsu.jp/


【記事】
写真家・小松由佳さん、トルコ取材へ シリア難民の生活に向き合う
(2018年6月5日 八王子経済新)
https://hachioji.keizai.biz/headline/2551/

「メロン売りの一家」 c Yuka KOMATSU
「メロン売りの一家」 c Yuka KOMATSU.jpg

 八王子在住の写真家・小松由佳さんが6月中旬から、シリア難民の取材を行うに当たりトルコ南部・シリア国境付近の街に向かう。

 シリア人の夫を持ち、2008年からシリアに関わってきたという小松さん。2011年から始まったシリア危機以後は現地で難民となった人たちの姿を取材しようと、シリアだけでなく、ヨルダンの難民キャンプなども訪れてきた。2016年には人々の暮らしぶりを写真とともにまとめた「オリーブの丘へ続くシリアの小道で ふるさとを失った難民たちの日々」(河出書房新社)を出版したほか、昨年は「まちなか交流・活動拠点 kikki+(キッキプラス)」(八王子市八日町)で作品展を開くなど精力的に活動している。

 シリアを脱出した多くの人たちが逃れたのがトルコ。今回は1カ月間にわたり、シリアから新天地に移り住み、新たな暮らしを始めている人たちの日常を取材する。「内戦から7年がたち、難民も多様化している。故郷から逃れてきた人たちが、すぐには故郷には戻れないことをだんだんと受け入れて、その地に新しい生活を築き始める過渡期にある。そうした生活の変化を取材したい」と小松さん。取材後はメディア展開だけでなく写真展の開催なども見込んでいるという。

 取材に向け自身のホームページなどを通してカンパも呼び掛けている。二眼レフカメラ「ローライフレックス」を使っており、「12枚撮りのフィルムカメラで撮影しているため、フィルム代や現像代などのコストがとてもかかってしまう。今回、活動費がぎりぎりということもあり、よりよい取材ができるようカンパを募ることにした」と小松さん。想定の目標額を超えた分については、現地での傷病者や困窮家庭への資金援助に当てることを見込んでおり、「集まれば集まっただけありがたい」とも。

 今回の取材では、家が破壊され難民となり、一時各地を転々としながらも、トルコで新たな生活を営み始めている夫の家族や親戚などを中心に取材を行っていくことにしており、彼らと一緒に住み、日常をどのように過ごしているかを写真と映像で記録していくという。「トルコに来て2年目。シリアにすぐ戻るという信念で家電も買わなかった人たちが、戻れないことを受け入れて新たに土地を買って家を建てようとしている。そうした様子を取材したい。難民というと悲惨さや負のイメージがあるが、それよりも今をたくましく生きていることをクローズアップできたら」とも。

 夫の家族に会うのは7年ぶり。「内戦が始まる2カ月前に会って以来。内戦中にシリアを訪れたときは『外国人との接触はスパイ活動を疑われるから』と会うことがかなわず、それでシリアの状況が厳しいことを知った。安定してやっと会えるようになった」。2歳の息子を引き合わせることを楽しみにしているほか、「今、妊娠中で秋にも出産予定。子どもが生まれると取材には出られなくなってしまうので、今、行けるときに行きたい。子どもがいて取材に向かうことには意見があると思うが、子どもが2人になってから行くのはもっと大変。『今できることは今やる』というのが信条。息子にとっては父方の祖父、祖母に初めて会う旅になるので、自分のルーツを知ってもらいたい」と小松さん。

 「難民を撮るのではなく、今を生きる同じ人間として彼らと接して撮りたい。子連れで、妊娠してということで、通常であればデメリットのほうが多い取材だと思うが、母親だからこそ彼らの生活に入っていける部分もあると思う。今しか撮れない写真を撮りたい」とした上で、「日本ではシリアや難民についての報道は少なくなってきている。でも、難民は増える一方で、国内の情勢が安定してきても故郷に帰れない状態になっている。そのことにあまり目が向けられていない。まず、そこを知っていただきたい。故郷を離れることは人間にとって大変なことだけども、新たな土地で生活を築いていく強さが人間にはあることを伝えたい。興味を持つことで変わると思う」と期待を込める。
posted by 銀河流星 at 01:07| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月01日

八王子市出身の紅林章央氏著『橋を透して見た風景』が、東京都職員初の土木学会出版文化賞を受賞

 八王子市出身の紅林章央氏著『橋を透して見た風景』(都政新報社刊)が、東京都職員初の土木学会出版文化賞を受賞しました(^^) あめでとうございます。

 同書は、東京都内約120の橋を時代ごとに分け、建設の背景と構造などを分かりやすく解説。細分化された現代の技術を再考察し、橋の文化的側面を分かりやすく伝えたことが評価されたそうです。

 興味のある方は、ぜひ一度、お手に取りください。


【記事】
都職員初の土木学会賞受賞 紅林章央氏著『橋を透して見た風景』 橋の持つ文化的側面広く伝える
(2018年5月29日 産経新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180529-00000603-san-soci

「橋を透して見た風景」を手にする紅林章央氏
「橋を透して見た風景」を手にする紅林章央氏.jpg

 東京都建設局橋梁(きょうりょう)構造専門課長の紅林章央氏(58)の著書『橋を透(とお)して見た風景』(都政新報社刊)が、都職員初の土木学会出版文化賞を受賞した。都内約120の橋を時代ごとに分け、建設の背景と構造などを分かりやすく解説した同書は、細分化された現代の技術を再考察し、橋の文化的側面を分かりやすく伝えたことが評価された。紅林氏は「経済性を重視する風潮のなか、橋が持つ景観づくりについても今一度、注目してほしい」と喜びを語った。

 『橋を−』は江戸時代から震災復興などを経て現在にいたるまでの都内の橋の変遷を俯瞰(ふかん)し、時代背景や建設に携わった人たちの思いを紹介。経済性を優先する現在の考え方、専門分化した技術者の在り方に警鐘を鳴らすとともに、一般の読者に橋の面白さ、文化性、インフラとしての重要性を伝えている。

 紅林氏は、八王子市出身で、名古屋工業大卒業後。「ダイナミックな都市計画をしたい」と昭和60年に都庁入庁。初任地の西多摩建築事務所では橋の設計を任された。「都市計画をしたくて入庁したのに、橋の設計とはどうしたものか」と戸惑いを隠せなかったのが本音だったと振り返る。

 最初に携わったのが奥多摩大橋の建設。当時では珍しい斜張橋(橋脚上の塔から斜めに張ったケーブルで橋を支える構造)で、立案から担当。当時はまだなじみのなかったCG(コンピューターグラフィクス)を駆使し設計した。完成後、自分が手がけた作品が、立体的な物として永く残ることに強く魅力を感じた。

 本庁に異動後は、ゆりかもめ開通のため、高架橋の建設計画を担当。埋め立て地で軟弱地盤だったことから橋の構造を基礎から学ぶことができたという。

 紅林氏が所属する建設局では、個人として本を執筆するのは極めてまれだ。紅林氏は、「橋梁工学が細分化されている今、橋を一つのパッケージとして捉えてほしい」「インフラ事業の重要性を改めて認識してもらいたい」という2つの思いから執筆した。

 紅林氏は「諸外国ではインフラ整備事業の重要性が高く、2000年以降に公共事業費が減っているのは、先進国では日本だけ。この20年間で中国、韓国にも技術的に追い抜かれてしまった」と憂える。「公共事業なくして経済成長はない」という技術者の誇りをメッセージとして込めた。

 趣味は日本全国の橋の写真を撮ること。それぞれの橋が架けられた背景に思いをはせるのが醍醐味(だいごみ)だという。

 四六判。288ページ。2300円(税別)。
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2018年05月25日

八王子市の絵はがき収集家、村松英二さん(38)が、写真資料集『絵葉書でみる八王子市の100年』を出版

 八王子市の絵はがき収集家、村松英二さん(38)が、写真資料集『絵葉書でみる八王子市の100年』を出版しました(^^)

 資料集は1500円(税別)。市内の書店などで発売されています。また八王子市横山町の老舗茶店「網代園」の蔵では2018年5月26、27日、出版を記念するイベントがあり、絵はがきや昔の鉄道グッズなどを展示。

 午前10時から午後6時まで(27日は午後5時まで)。無料となっています。

 こういう八王子の歴史を知ることのできる本の出版は貴重です。ぜひ皆さん出版記念イベントにお越し下さい。


【記事】
八王子の歴史 絵はがきで…大正から平成 街写す150枚
(2018年05月24日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20180524-OYTNT50113.html

資料集に収録された絵はがきの写真。(上)東京五輪開幕を控えた八王子駅周辺の広場(1964年撮影)(下)地元民謡に合わせて舞う芸者衆(1940年代の撮影)
東京五輪開幕を控えた八王子駅周辺の広場.jpg
地元民謡に合わせて舞う芸者衆.jpg

村松さんが資料集出版

出版した写真資料集を手にする村松さん
出版した写真資料集を手にする村松さん.jpg

 八王子市の絵はがき収集家、村松英二さん(38)が、写真資料集「絵葉書でみる八王子市の100年」を出版した。収録したのは、街の風景写真などをあしらった絵はがき150枚。撮影時期は大正初期から平成にまで及ぶという。「今はデジタル化が進んでいるが、古い絵はがきの資料的な価値にも気づいてほしい」と話している。

 広々とした空が見える八王子駅前、市電が走る商店街、地元民謡で舞う芸者衆……。資料集では、往時を知る人にとっては懐かしく、若い世代には新鮮な驚きを与える絵はがきを掲載した。

 「公共機関」「鉄道・駅」「神社仏閣」など、絵はがきはジャンル別に整理して紹介。数回にわたって建て替えられた市庁舎や駅舎などの写真も収録し、街並みの移り変わりを示した。八王子に乗り入れていた鉄道の変遷など、写真に関連した解説も付けている。

  ◎

 同市八木町で生まれ育った。小学5、6年生の時、市主催のイベント「まちかど探検隊」に父の哲夫さんと参加。「八王子の古戦場と城跡」「八王子の銭湯」を調べ、写真やイラストを付けた地図を作った。2年連続で特別賞を受賞し、郷土の歴史に興味を持った。

 その後も、ふるさとの古い写真や鉄道関連のグッズを探すなど親子で郷土史を調べていたが、哲夫さんは2006年に70歳で病死。村松さんは哲夫さんとの思い出をたどるように、資料集めに没頭した。

  ◎

 「キャプションで、撮影された時代や背景も裏付けられており、貴重な資料だ」。10年ほど前、絵はがきの価値に気づき、ふるさとの街並みを写した絵はがきを集め始めた。収集品を交換し合う集まりに顔を出し、インターネットのオークションにも参加。手に入れた絵はがきは、1000枚を超える。

 出版は、昨年の市制100年には間に合わなかった。しかし、村松さんは前向きだ。「市は『百年の彩りを次の100年の輝きへ』とキャッチフレーズを掲げている。101年の時期に世に出すことにも、意味はあるでしょう」。そう話すと笑顔を見せた。

 資料集は1500円(税別)。市内の書店などで発売されている。

  ◇

 八王子市横山町の老舗茶店「網代園」の蔵では26、27日、出版を記念するイベントがあり、絵はがきや昔の鉄道グッズなどを展示する。午前10時から午後6時まで(27日は午後5時まで)。無料。
posted by 銀河流星 at 01:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする