2018年10月15日

南大沢駅周辺に商業施設とMICE(マイス)、鑓水に大型商業施設と物流施設。「八王子市多摩ニュータウンまちづくり方針(案)」で明らかに

 南大沢駅周辺に八王子市が誘致・整備する商業施設MICE鑓水日本商業開発大型商業施設物流施設など、「八王子市多摩ニュータウンまちづくり方針(案)」で明らかになりました。

日本商業開発が、八王子市鑓水に大型商業施設(4万5656u)と物流施設(4万5785u)を建設へ
http://welovehachioji.seesaa.net/article/456848558.html

 方針案は、ニュータウン(NT)内の少子高齢化や大規模団地の老朽化を背景に、八王子市域の目指すべき将来像を示すもので、パブリックコメントを経て、2019年3月にまとめる予定です。

 MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。

 全国有数の学園都市として大学が集中する八王子市に、MICEはぴったりな施設ですね(^^)

 八王子市では、八王子駅北口で、東京都が推進中の産業交流拠点施設MICEとなりますので、MICE拠点が市内に2カ所つくられることになります。

建築計画のお知らせ「産業交流拠点(仮称)及び八王子合同庁舎」の看板が設置される。着工は2018年10月15日
http://welovehachioji.seesaa.net/article/456066014.html

 八王子駅南大沢駅からそれぞれ電車で10分ほどの橋本駅リニア駅になります。その波及効果は大きいものがあります。八王子市は、今後も大きく発展し、様変わりしそうですね(^^)


【記事】
南大沢駅周辺に商業施設/リニアの整備効果生かす/八王子市多摩NTまちづくり方針案
(2018年10月15日 建設通信新聞)
https://www.kensetsunews.com/archives/246277

将来の広域アクセスイメージ
将来の広域アクセスイメージ 南大沢.jpg

 東京都八王子市は、企業立地支援制度を使って京王線南大沢駅周辺に商業施設の立地を進める。「八王子市多摩ニュータウンまちづくり方針(案)」で明らかになったもので、リニア中央新幹線の整備効果を生かす取り組みの強化など、低未利用地を活用した新たなビジネスや駅周辺の産業振興施策を提示した。

 方針案は、ニュータウン(NT)内の少子高齢化や大規模団地の老朽化を背景に、八王子市域の目指すべき将来像を示すもので、パブリックコメントを経て、2019年3月にまとめる予定だ。

 市は、駅周辺エリア(地区センター)のにぎわい維持と創出に向けて、商業施設を積極的に誘致する。南大沢駅周辺は、南大沢総合センター(フレスコ南大沢)を利活用するとともに、NT周辺エリアでは、リニア中央新幹線の神奈川県(仮称)駅計画があることから、広域的な人や物・情報の流れの変化を予想し、MICE(国際的な会議・展示会など)を整備する。

 市は企業を誘致することで地域の利便性を高める複合的な土地利用を計画。鑓水2−108−1、4の敷地11万9452uでは、都と土地売買契約した日本商業開発が、2棟総延べ約9万1000uの複合施設を計画中だ。同社は、物流施設が2階建て延べ4万5785u、商業施設が2階建て延べ4万5656uを提案した。

 このほか、地域住民と連携・協働した持続可能なまちづくりに取り組む。NTとJR八王子駅を結ぶ多摩都市モノレール延伸や新交通システムの検討など、移動しやすい環境をつくる。

 多摩NTは、八王子、町田、多摩、稲城の4市にわたり総面積2853ha、人口約22万人(15年)を抱える多摩地域の複合拠点となっている。
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2018年10月12日

ハウスレストラン「TOUMAI(トゥーマイ)」(八王子市館町)

 「TOKYO FM+」で、知る人ぞ知るハウスレストラン「TOUMAI(トゥーマイ)」(八王子市館町)が紹介されていました(^^)

 レストランのほか、宿泊施設もあるので、高尾にお出かけの際は、ぜひご利用ください(^^)


【記事】
絶品シチューで内側からキレイに!? 緑のなかでくつろぐハウスレストラン
(2018年10月9日 TOKYO FM+)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00010003-tokyofm-life

チキンレッグのレモンシチュー
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 東京に住む人たちの声を聴きながら、パーソナリティの堀内貴之が今を切り取るテーマをリスナーと共に考えていくラジオプログラム、TOKYO FM「シンクロのシティ」。番組内のコーナー「東京地元めし」では「東京にある隠れた名店」をご紹介しています。といっても単なる名店ではありません。ここでご紹介するのはリスナーのみなさんが推薦してくれた「自分が通っているイチオシのお店」。レポーターの安竜うららが味わいのある名店に伺い、美味しいだけじゃない人気の秘密を探ります。

 今回伺ったのは、高尾のハウスレストラン「TOUMAI(トゥーマイ)」。

ハウスレストラン「TOUMAI(トゥーマイ)」
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 リスナーの方からこんなメッセージをいただきました。
「実家のある高尾の素敵なカフェを紹介します。JR高尾駅南口に降りてバスで数分。こんなところにお店が?って思うほどの住宅街の一角にショップ、宿泊施設も併設する一軒家カフェ『TOUMAI(トゥーマイ)』があります。静かでのんびりした空間で、お客さんたちはお茶したり、読書をしたり、庭で遊ぶ子どもたちを見て微笑んだりと、思い思いにふわりとした時間を過ごしています。自家製のフレーバーティーやカフェ飯、不定期開催のさまざまなイベントが評判らしいです」(ラジオネーム:ぜろたまさん)

 1階のカフェスペース。さまざまな国から輸入した不揃いな家具が、店内の異世界感を演出してくれます。

1階のカフェスペース
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 2階の宿泊施設。窓からは自然豊かな高尾の街が一望でき、キッチンも完備されていて、数週間滞在できます。

2階の宿泊施設
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 今回お話を伺ったのは、オーナーの白川由紀さん。「TOUMAI(トゥーマイ)」オープンの経緯から、白川さんの想いなどを伺ってきました。

オーナーの白川由紀さん
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うらら:こんにちは! 自然豊かな高尾にこんなに素敵な場所があったなんて!

白川:遠くまでありがとうございます。ハウスレストランというコンセプトでやっています。1階はカフェレストランで、2階は1組が宿泊できる宿として利用できるんです。実はここ、もともと私の実家なんですよ。家族6人で住んでいたんですが、祖父母も両親も他界し空き家になっていたところ、ふと思い立って。気持のいい場所だし、維持できる形はないかなと思い、16年前に自分たちで作りました。お家に来た感覚になっていたらいいな。祖父が植えてくれたサルスベリや、桜や紅葉、シラカバなどもあるので、四季も感じられる空間だと思います。

うらら:なるほど〜。だから住宅街のなかにあるんですね。お店にしようとしたとき、ハウスレストランというコンセプトはどこから浮かんだのですか?

白川:私はもともと大学卒業後、アフリカ大陸を横断したりし、さまざまな国の文化や宿泊施設、お店に触れてきました。東京は世界のなかでも商業のバイアスがかかったものが多いけど、世界横断中ナミビアに行ったとき、それが全くなかった宿との出会いが衝撃で。心が静かになって、「自分はこんなことがしたかったのかな」とか、原点に帰れる気がしたんです。自分が育った場所で祖先が残してくれた場所なら、ちょっとそれに近づいたことができるかなと思ったのが、ここを作ったきっかけですね。

うらら:「TOUMAI(トゥーマイ)」の、ほかにはないような唯一無二感は、白川さんが海外でインスパイアされたことが多く反映されているんですね。

白川:自分のなかでは、国とか年齢とか、子どもは騒ぐからだめよとかじゃなくて、色々な人がサラダボールのように、国や世代を超えてここの食事と空間と緑と空の色のなかでくつろいで、楽しんでほしい。人の気持ちって、雄大な景色があると気持ちも広がって、細かいことでくさくさしなくなるんじゃないかと思って。そういうところになっていたら嬉しいです。高尾の自然と街の良さがマッチしたものを提供したい。

 今回いただいたのは、チキンレッグのレモンシチュー。まるまる1個のチキンレッグをたっぷりのレモンとスパイスで煮込んだ、さっぱりとしたスープのような1品。レモンの酸味と煮込んだ野菜の甘みのバランスがちょうどいいんです! ほかにもカレーなどのメニューが充実。気づけば身体の内側からキレイになっていること、間違いなしです!

 秋の行楽シーズン。高尾山の帰りに、「TOUMAI(トゥーマイ)」で贅沢な時間を過ごしてみては? 自身を解放できちゃうかもしれません。ハウスレストラン「TOUMAI」(トゥーマイ)、東京地元めし、認定です。

安竜うらら(レポーター)
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【TOUMAI(トゥーマイ)/高尾】
住所:東京都八王子市館町657
電話:042-667-1424
営業時間:【火〜金】ランチタイム:11:30〜15:00 (ラストオーダー:14:00)
ディナータイム:17:00〜22:00 (ラストオーダー:21:00)
【土日祝】11:30〜22:00 (ラストオーダー:21:00)
定休日:月曜日
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2018年10月09日

メダカ総合情報サイト ・販売店の「めだかやドットコム」(八王子市台町)

 八王子市には、ちょっと変わったお店や趣味のお店などが、意外とあります。

 メダカの飼育方法などを紹介するメダカ総合情報サイト 「めだかやドットコム」(八王子市台町)の運営者、青木崇浩さん(42)が経営するメダカ専門の販売店もその一つ(^^)

 ちょうど読売新聞で「めだかやドットコム」が紹介されていました。世はメダカブームだそうですよ(^^)

めだかやドットコム http://www.medakaya.com/


【記事】
今や“泳ぐ宝石”…過熱するメダカブームのウラ
(2018年10月6日 読売新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00010000-yomonline-life

メダカの繁殖や飼育について語る青木さん
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 観賞用に改良されたカラフルなメダカが、ここ最近ブームになっている。熱帯魚などよりも飼うのが簡単で、素人でも繁殖を楽しめることなどが背景にある。珍しい特徴を持つものは高値で取引され、一獲千金を夢見る“にわかブリーダー”が増えているという。しかし、その過熱ぶりは、犯罪や野生のメダカの生息環境を危険にさらすなどの弊害も招いている。

◆1匹1万円も!高級メダカに買い手殺到

 東京郊外のJR八王子駅南口にあるビルの5階。エレベーターから降りると、ライトアップされた水槽が並ぶ光景が目に飛び込んできた。メダカの飼育方法などを紹介するインターネットサイト「めだかやドットコム」の運営者、青木崇浩さん(42)が経営するメダカ専門の販売店だ。

 水槽の中をヒラヒラと泳いでいるのは、熱帯魚と見間違えそうなほど色鮮やかなメダカたち。体長は3〜4センチほど。錦鯉(ごい)のようにカラフルな柄もいれば、きらきらと光を反射しながらゆったりと動く「ラメ入り」もいる。

 「今年は『ブラックダイヤ』などラメ入りのメダカが流行(はや)り。育てて展示するとすぐに売れてしまい、常に品薄の状態です」。カラの水槽を示しながら、青木さんが説明してくれた。ここ数年は、観賞用のメダカの改良が盛んになっていて、毎年のように新しいタイプのメダカが現れ、物珍しさから購入希望が殺到する状況だという。店で扱うメダカは、1匹が数千円から1万円ほど。高額なものは「高級メダカ」と呼ばれるようになった。

鮮やかな色が目に楽しいメダカたち(青木さん提供)
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◆歴史が浅い、だから新しいものを作れる

 青木さんはサイトなどを通じて、メダカに関する情報発信を長年続けてきた。詳しく調べるようになったきっかけは、大学生の頃に飼ったヒメダカだった。ヒ(緋)メダカと聞くと、オレンジ色を想像しそうだが、間近で眺めているうちに、体の色には濃淡があり、薄い黄色から赤に近い濃いオレンジ色まで、個体によって全く違うことに気付いた。

 「ならば、どんな色でも表現できるのでは」と思い、白いメダカなどと掛け合わせてみた。変わったメダカがいると聞けば見学に行き、繁殖だけでなく飼育方法なども研究したという。「(観賞用の)メダカの改良の歴史はここ十数年。金魚などと違って、すごく浅い。だからこそ、誰にでも新しいものを作り出すチャンスがある。それが人気の一因かもしれません」

三色錦メダカ(青木さん提供)。固定率が低く、色が綺麗に分かれているものは1匹で数万円の値が付くことも
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◆投機目的の動きも…過熱する繁殖ブーム

 メダカの繁殖は、金魚などに比べれば、素人でも容易に行うことができるという。産卵に適した期間が長く、特別な設備も必要としないためだ。春から夏の終わり頃までの暖かい時期に、オスとメスを同じ水槽で飼い、カップルが成立すれば、メスは受精した卵を水草などにほぼ毎日産みつける。卵を放っておくと親メダカが食べてしまうので、卵が産み付けられた水草ごと隔離する。10日から2週間ほどで孵化(ふか)するそうだ。

 日本にもともといたメダカは「キタノメダカ」と「ミナミメダカ」の2種類。親となるメダカの外見や組み合わせにより、ユニークな特徴を持ったメダカが生まれてくることがあるが、この時点では単なる偶然の産物に過ぎない。しかし、人為的に時間をかけて同じ特徴を持つものを選別して交配させ、その特徴が安定して次の世代にも引き継がれるようにすれば、愛好家などの間で「新品種」として認められる。変わった体形やラメ入り、真っ黒など様々な特徴を持つものがこれまでに生み出され、「パンダメダカ」「楊貴妃メダカ」「幹之(みゆき)メダカ」などと呼ばれるものもある。

ダルマメダカ(青木さん提供)。背骨が癒着したことで体が丸くなり、ミニチュアの金魚のように見える
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 次世代以降も安定して同じような姿のメダカが生まれてくる確率を「固定率」というが、珍しい種類ほど固定率は低く、希少性が高くなる。例えば、ずんぐりむっくりとした体形や泳ぎ方の愛らしさから人気の「ダルマメダカ」の固定率は、「ダルマ同士を掛け合わせても30%ほど」(青木さん)にすぎないという。

 それだけに、メダカ業者や愛好家たちが時間と労力をかけて生み出した種類の価格は高くなる。青木さんは「メダカの改良には、一獲千金の夢が見られるところがある」と認める一方で、「最近は、『高い値段で売れる』という部分ばかりが注目されて投機目的のような動きも出ている。あまり好ましいとは言えません」と表情を曇らせた。

◆72万円相当、盗まれた「ブラックダイヤ」

 童謡「めだかの学校」にうたわれるように、日本中の川や池などに生息し、ごく身近な生き物として親しまれてきたメダカたち。野生種は近年、絶滅危惧種にリストアップされて世間を驚かせたが、ヒメダカやクロメダカといった一般的な種類はペットショップなどで売られていて、1匹数十円ほどと安価だ。安く入手できることから肉食魚類のエサにされたり、実験動物として利用されたりしてきた。

  ペットとして飼う人が増えたのは、ここ数年のことだ。一般社団法人・ペットフード協会の調査によると、過去10年間にメダカを飼った経験がある人の割合は2013年には3.9%だったが、16年には6%に上昇した。これは熱帯魚(3.8%)や小鳥(3.6%)などを上回る数字だ。

 大がかりな飼育設備が要らず、小さなスペースで事足りるため、マンションなどでも飼う人が増えているとみられる。人気の高まりに伴い、ホームセンターなどに「メダカコーナー」が設けられるなど、観賞魚としてのメダカの注目度は高まっている。

 だが、過熱するブームは弊害も巻き起こしている。今年6月、愛媛県松山市のメダカ販売店で「ブラックダイヤ」と呼ばれるメダカ48匹(72万円相当)が盗まれる事件があった。実は、青木さんも群馬県に店舗を構えていた14年、2度も盗難の被害に遭っている。犯人は夜中にビニールハウスを刃物で破って侵入し、品種改良中だったメダカを盗んでいった。現在の店舗をビルの5階にしたのは盗難防止対策のためでもあるという。

◆「人と違うものを…」欲が巻き起こした弊害

 価格の高騰も目につく。あるインターネットオークションサイトには、3000件近いメダカの出品があり、数千円〜数万円の入札価格が並ぶ。中には「1ペア50万円」という高額なものも。青木さんは「新しいものを作り出す労力を思えば数万円という価格はうなずけるが、『他の人とは違う変わったものが欲しい』という欲や珍しさが先行すると、思っていたのとは違うメダカを高額な価格でつかまされることがある」と注意を促す。

光ダルマメダカ(青木さん提供)。光メダカとダルマメダカの特徴を同時に持ち、人気が高い
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 ネットオークションでは、メダカの写真とともに「この親から生まれました」といった説明付きで卵を販売するケースがある。しかし、ダルマメダカを例に挙げたように、珍しい種類は固定率が低いことが多く、そういった親から生まれた卵が孵化して親と同じ姿形になる確率は決して高くない。また、オークションサイトに掲載されている写真は、色などを調整している可能性も考えられ、落札した商品が届いてみると想定と全然違ったということにもなりかねない。

 メダカの寿命は2年ほどで、伝統的な観賞魚である金魚や錦鯉に比べれば短い。青木さんは「種類の珍しさや価格が注目されがちだが、生き物を扱っているということを忘れてはいけない。きちんとした飼育知識があれば誕生から繁殖まで見ることができるのがメダカ。楽しく健全に飼育してほしい」と話している。
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◆絶滅の危機にある野生のメダカ

 健全な飼育――。それは水槽の外の世界にとっても重要な意味を持つ。飼えなくなったメダカを安易に川や池などに放す行為が、生態系に深刻な影響を与えるおそれがあるのだ。

 国は1999年、野生のメダカを「絶滅危惧種」に指定した。英語でricefishと表記されるように、田んぼのまわりで見られる魚として親しまれてきたメダカだが、都市開発などの影響で生息に適した場所が激減したうえに、生息地が競合する外来生物が持ち込まれたことで生存が危ぶまれる事態となった。今年、公表された最新の環境省のレッドリストでも、野生種は「絶滅の危険が増している」とされている。

 先述したとおり、近年の研究で日本のメダカの仲間は2種類に分けられた。東北から北陸にかけての日本海側に分布する「キタノメダカ」と本州の大部分と九州などに広く分布する「ミナミメダカ」だ。2003年発表の研究によれば、これらの日本の野生のメダカには、更に地域ごとに15の遺伝子型があることが分かっている。長い年月をかけて、それぞれの地域的な特性が作り出したものだ。

◆生態系を脅かす「交雑」

 例えば、東京・江戸川区の葛西臨海水族園が保全を進める「東京めだか」は、ミナミメダカのうち、(1)都内に生息 (2)関東地方特有の遺伝子を持つ (3)ヒメダカの遺伝子を持たない (4)他地域からの移動の記録や痕跡がない――という四つの条件を満たすものを指す。現在、「東京めだか」と考えられているミナミメダカの個体群は4系統あり、保全のための飼育が続けられているが、いずれも葛西臨海水族園などによる人工飼育だ。

葛西臨海水族園で飼育されている「東京めだか」
葛西臨海水族園で飼育されている「東京めだか」.jpg

 都内の川や池などの水辺にも、メダカが生息していることは調査でわかっている。ただ、それらのメダカの遺伝子を解析すると、関西や九州などのメダカに特有の遺伝子が見つかり、他地域のメダカとの交雑が進んでいる実態が明らかになった。東京在来の遺伝子型であっても、品種改良され観賞用として普及しているヒメダカの遺伝子を持つものも多い。こうした交配による「遺伝的攪乱(かくらん)」が、野生のメダカを保全する上で非常に問題になっている。

◆地域が育む野生メダカの性質

 葛西臨海水族園でメダカの飼育展示係を務める多田諭さん(57)によると、メダカが持つ地域ごとの特徴は、長い歴史の中でその地域の環境に順応してきた証しでもあり、地域固有の遺伝子型はいわばメダカたちの「履歴書」だ。他地域のメダカと交雑させてしまう行為は、「この『履歴書』をないがしろにするだけでなく、生息そのものを困難にする事態にもつながりかねない」と多田さんは言う。

水族園内に展示されている「東京めだか」の水槽の前で保全活動について説明する多田さん
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 北方に分布するメダカは、南方のメダカよりも一般に成長が早いという性質を持つ。これは春が遅く、冬が早い環境に適応し、早く大きくなって体力を蓄えて冬を越すためだ。異なる地域のメダカと交配し、この性質がなくなってしまえば、その地域の気温に対応できず、絶滅する可能性も出てくる。

 観賞する分には美しく映るヒメダカの色も、自然環境では目立ちすぎて捕食されやすくなる。遺伝的攪乱が野生のメダカに与える影響は計り知れないのだ。多田さんは「他地域のメダカや品種改良されたメダカを放流するのは、たとえ善意であっても、その地域の野生のメダカに悪い影響を与えかねないのです」と警告する。

◆いつかは里帰りを

 生粋の江戸っ子とも言える「東京めだか」は、今も都内のどこかの水辺でひっそりと生き続けているのだろうか。多田さんは、年間数件寄せられる情報などを基に調査に向かうが、あまり期待を持たずに出かけるという。「自然の中にもまだいると信じたいが、可能性はかなり低い」と知っているからだ。2006年から始まった都内のメダカの生息地調査は今年で計35か所に及ぶが、メダカが見つかっても「江戸っ子」ではないと判明することが繰り返されてきた。

「東京めだか」の保全の歩み
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 現在、葛西臨海水族園などで飼育が続く「東京めだか」は、現状では自然に戻すのは難しい。ただ、地域のメダカは元々の生息地にいることが本来の姿。多田さんは、「里帰りさせてあげたいという気持ちはずっとある」と話す。

 とはいえ、その願いが実現したとしても、「東京めだか」が自然の中で泳ぐ姿を私たちが見ることは難しそうだ。他の地域のメダカが移入してしまう可能性や、人間によって捕獲されてしまう危険性を考えれば、里帰りする水辺は人間の出入りが制限されるような場所となりそうだからだ。

 飼育や繁殖の面白さを教えてくれるメダカだが、飼うなら目の前の水槽の中だけでなく、自然の中の生き物にも思いを巡らせて「最後まで面倒を見る」という当たり前の覚悟が必要ではないだろうか。
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