2016年04月26日

八王子市が、国史跡「滝山城跡」の観光地化の取り組みをはじめる。今後、大型観光バス駐車場整備なども課題に

 以前ブログで【八王子八十八景12番「滝山公園」(高月町)5千本の桜が咲く都内有数の桜の名所B】を紹介しました。
http://welovehachioji.seesaa.net/article/359842127.html

 国史跡滝山城跡」の観光地としての魅了を高めるため、八王子市が取り組みをはじめています。

 滝山城跡は、戦国時代の土塁(どるい)や空堀(からぼり)など、遺構が良好に残る全国でも有数の中世城郭跡といわれています。しかし、これまで観光地として開発されていませんでした。
 実は駐車場(29台)ができたのも2015年3月22日という有様で、まったく観光資源を生かしていませんでした。
http://welovehachioji.seesaa.net/article/416301997.html

 しかし、ここにきて、滝山城跡滝山荘をリニューアルし、甲冑ガイドをスタートさせるなど観光地として開発する意欲を見せ始めています。

 また観光アプリ「AR滝山城跡」の配信をスタート。このアプリは、実際に現地でスマートフォンを風景にかざすことで、約450年前の滝山城の姿がイラストで映し出され、当時の世界観を疑似体験できるというもの。

 八王子市は、滝山城跡の新たな楽しみ方を提供することで観光客の増加を狙っているそうですが、大型観光バス駐車場の整備など、根本的な観光インフラに取り組まない限り、折角の観光資源を有効利用することはできないでしょう。

 滝山城跡までは、車か一般バスでアクセスするしかなく、電車や地下鉄などの公共交通手段がありません。現地までの公共交通インフラが貧弱で、個人観光客の大幅な増加は見込めません。せめて最低限、大型観光バス駐車場を確保し、団体客を誘致できるようになれば、ローカルな観光地から脱却できると思います。

 現在、駐車場のある滝山街道沿いで駐車場拡大は難しいでしょうから、滝ガ原運動場(八王子市高月町)周辺に大型観光バス駐車場を整備し、滝山城跡へのアクセスアップを図るべきです。その際、国道16号(拝島橋手前)から滝ガ原運動場に向かう道路を上下1車線ずつの2車線に整備し歩道も設置すべきでしょう。

 滝ガ原運動場は多くの市民に利用されていますが、アクセス道路が狭く歩道もない。危険で荒れ放題、放置されている道路というイメージがあります。

 駐車場や道路の整備とともに、駐車場から滝山城跡までのリフト設置などができれば、足腰の弱い老齢者にも観光しやすく、観光地としての魅力も高まります。さらに駐車場に隣接して八王子の特産物などを販売する施設があると観光客にも喜ばれるはずですし、地元の農家の方々にも喜ばれる施設となるでしょう。

 八王子市には、今後、滝山城跡の観光地化のため、民活を利用しながら本格的に取り組んでほしいですね。

八王子市プレスリリース(平成28年3月23日)
市内観光地のさらなる魅力向上へ
滝山城跡では旧滝山荘をリニューアル、甲冑ガイドをスタート
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/dbps_data/_material_/localhost/soshiki/kochokohoshitsu/koho/H28/0323kaiken.pdf

八王子市プレスリリース(平成28年4月15日)
戦国の名城が蘇る「AR滝山城跡」
AR(拡張現実)で新たな魅力発信
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/dbps_data/_material_/localhost/soshiki/kochokohoshitsu/koho/H28/kaiken280415.pdf


【記事@】
八王子市 滝山を「第二の高尾山」に
観光地として開発進める
(2016年4月7日号 タウンニュース八王子版)
http://www.townnews.co.jp/0305/2016/04/07/327278.html

「滝山城跡桜まつり」で登場した甲冑ガイド
国指定の史跡・滝山城跡.jpg

 八王子市が滝山地区を高尾山に続く市内観光スポットに育てるための取り組みを進めている。新たな観光名所をつくることで、市の魅力を高め、その波及効果を市内全域に広げていきたい考えだ。

 2007年に観光地を星の数で評価する「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星を獲得したこともあり、年間約300万人が訪れるとも言われるほどの観光スポットに育った高尾山。一方で、市全域が観光地としての魅力を高めていくためには、高尾山への観光客一極集中からの脱却を図る必要があると市は判断し、「第二の高尾山」を育てようと、観光名所となる場所を模索してきた。

「人呼べるスポット」存在

 そこで市が注目したのが滝山エリア。東京都唯一の道の駅や国指定の史跡・滝山城跡など、「人を呼べる」スポットが存在するほか、圏央道延伸や新滝山街道の開通などで交通の利便性が高まっているためだ。

 13年度に、市は同地区周辺住民らと滝山観光を推進するための構想を構築。翌14年度には、その構想を基に、具体化するための計画づくりに着手した。昨年度からは、地方活性化のために自治体が行う取組みを国が補助する「地方創生事業」の先行型事業として、旧国民宿舎「滝山荘」のリニューアルや、滝山地域を案内するボランティアガイドの育成講座を開くなどの取り組みを市は行ってきた。「歴史探索や自然を楽しめる点など滝山の魅力を広くPRすれば、多くの来訪者を期待できると考えている。16年度も引き続き、地域の皆様と共に事業を進めていく」と市担当者。

 3月に、市は市内外の旅行会社のツアー企画担当者を招き、滝山の名所をまわる「モニターツアー」を敢行。各社が企画する観光ツアーに滝山エリアを盛り込んでもらおうと、市は甲冑を着たボランティアガイドに協力を仰ぐなど、「本番さながらに」滝山をPRした。参加した旅行会社担当者からは「認知度が高くない分、穴場としての魅力がある」、「甲冑ガイドは臨場感があって良かった」などの声が聞かれた。

駐車場の少なさ 課題

 「観光地」づくりで課題となるのがハード面。なかでも、モニターツアーの参加者のひとりが指摘するのが、駐車場の少なさだ。ツアーでまわった滝山、高月両城跡周辺には、複数の観光バスが止まれる駐車場が無いほか、道の駅「八王子滝山」の駐車スペースも団体客を乗せたバスを誘導するのには十分でないと話す。「高月城跡をまわる道も整備されておらず、けもの道のよう。まだ観光ツアーに取り入れる段階ではない」と感想を漏らした。

 一方で、ソフト面に可能性を示すむきもある。甲冑ガイドや、新たにアトラクションを企画し”話題性”を高めることで、「滝山を知る」きっかけづくりから着手すべきとの声だ。

 市は現在、同エリアで春季のみ行われている祭りを新たに秋冬にも開催したり、甲冑ガイドの育成を強化する考えをもっている。「滝山地域への観光誘客により、市の魅力を高めると共に、市内他エリアの活性化にもつなげていきたい」と市担当者は話している。

 都市・地域計画を研究する明星大学の西浦定継教授は「市内各地で観光地開発をするのと同時に、新たな交通機関を整備するなど、それら取り組みを繋ぐ政策も考えてもらいたい。ネットワークでつないで八王子全体として盛り上がるようになれば」と話している。


【記事A】
スマホで「滝山城」復活 八王子市がアプリ
(2016年4月22日 東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201604/CK2016042202000164.html

アプリを使うと、櫓や板塀などが表示される=八王子市で
滝山城跡 アプリ.jpg

 八王子市は、戦国時代の土塁(どるい)や空堀(からぼり)などが良好に残る国史跡「滝山城跡」で、450年前の城の様子を疑似体感できるスマートフォン用アプリ「AR滝山城跡」の無料配信を始めた。スマホのカメラを向けると、画面に映った風景に館や櫓(やぐら)、兵士などのイラストが出現する拡張現実(AR)の技術を活用。城跡の魅力を高め、観光客の増加を目指す。(村松権主麿)

 滝山城跡は、JR八王子駅の北約四キロの丘陵地にある。城としては、北側が崖で登りにくく、目の前に多摩川も流れていて守りやすかったが、南側は傾斜が緩やかで攻めやすいため、地形を生かした緻密な防御構造がつくられた。

 味方の兵士らが待機する場所として、平たんな「曲輪(くるわ)」がいくつも設けられ、その周囲などに土塁と空堀が巡らされた。大きな開発を免れ、遺構の保存状態は良好だが、部分的な発掘調査しか行われておらず、建物のあった場所や規模などは分からないことが多い。

 市が作成したアプリの内容は、同城跡でガイドや保存活動をしているNPO法人「滝山城跡群・自然と歴史を守る会」が監修した。西山富保(とみやす)理事長(80)は「当時の人たちがどのように敵を防ごうとしたのか、分かりやすい内容にしたかった」と説明する。

 アプリのダウンロードは、城跡などで配布するチラシのQRコードを読み取るとできる。アイフォーンはApp Store、アンドロイド端末はGoogle Playからも可能。城跡には遺構などの説明板が十カ所あり、それぞれに表示されたARマーカーをスマホのカメラで読み取ると、周囲一八〇度の風景に、イラストの櫓や板塀などが重ね合わされる。やりや弓を持った兵士が動くシーンもあり、音声ガイドを聞くこともできる。

 千畳敷と呼ばれる曲輪では大きな館が表示され、守る会は、客をもてなすための建物があったと推測している。AR以外の機能は、城主だった北条氏照の生い立ちや築城の経緯などを動画で紹介する「滝山アニメ」、ARマーカーの場所と散策ルート、見どころを案内する「滝山マップ」がある。英語と中国語にも対応するが、音声は日本語のみ。

 城跡の南側には、滝山街道(国道411号)の「丹木町三丁目」交差点角に観光客向けの駐車場がある。問い合わせは市観光課=電042(620)7378=へ。

 <滝山城> 1521年、武蔵国守護代の大石定重が築城したとされる。小田原を拠点とする北条氏康の支配下に入り、三男の氏照が居城として大改造した。69年、武田信玄、勝頼の父子による猛攻に耐えたが、豊臣秀吉の東国攻めに備えるため、南西に約9キロ離れた八王子城が80年代ごろに築かれ、拠点が移った。

◆作成協力NPO 甲冑隊で盛り上げ

 アプリ作成に協力したNPO法人「滝山城跡群・自然と歴史を守る会」の会員らは昨年度、市のボランティア育成研修を受け、案内のノウハウを学んだほか、甲冑(かっちゅう)も製作した。今後、市公認のボランティア団体「ウジテラーズ」として活動し、甲冑隊でイベントなどを盛り上げる。西山理事長は「アプリも活用してガイドを行い、多くの人に楽しんでもらいたい」と話す。

 同会は年に数回、ガイドツアーや講演会などを企画しているほか、個人や団体の申し込みを受け付け、無料ガイドを行っている。5月に本年度の活動が決まるイベント案内や、ガイドの申し込み方法はホームページ「よみがえる滝山城」を参照。問い合わせは西山理事長=電090(4390)7831=へ。
posted by 銀河流星 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 八王子タウン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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