2019年08月16日

石井忠明氏の『ポチとター坊と焼夷弾 八王子空襲体験記』が8月15日発行。市内各書店で購入も

 八王子市内在住の石井忠明氏が、戦争について自身の体験をもとに小説仕立てのドキュメンタリーを書き上げました。

 『ポチとター坊と焼夷弾 八王子空襲体験記』が2019年8月15日清水工房(八王子市追分町)から発刊、市内各書店でも購入購入できます。

 著者の石井忠明氏自身が、八王子空襲を体験されています。平和を考えるきっかに一読いかがですか。

ポチとター坊と焼夷弾 八王子空襲体験記(清水工房)
https://www.simizukobo.com/news/1808
ポチとター坊と焼夷弾 八王子空襲体験記(清水工房).jpg


【記事】
石井さん 空襲体験 きょう発刊
父伝言 「みんなに知らせて」
(2019年8月15日号 タウンニュース八王子版)
https://www.townnews.co.jp/0305/2019/08/15/493191.html

書き終えたばかりの原稿を前に話す石井さん
ポチとター坊と焼夷弾 八王子空襲体験記.jpg

 市内在住の石井忠明さん(81)が戦争について自身の体験をもとに小説仕立てのドキュメンタリーを書き上げた。タイトルは「ポチとター坊と焼夷弾 八王子空襲体験記」。石井さんは疎開先から戻ったその夜に八王子空襲を体験した。終戦記念日のきょう、石井さんに振り返ってもらった。

「映像が浮かぶよう」

 石井さんはこれまでも郷土資料館や公共施設、小中学校で戦争体験の講演を行ってきた。今回の本は、10年ほど前に書き始めた。(株)清水工房(追分町)から出版する。

 石井さんは戦後、日本テレビで長年報道の仕事に携わっていた。清水工房で編集を担当した山崎領太郎さんは「書き方が脚本っぽい。その時の情景が映像として浮かぶよう」と評する。

帰宅した夜に

 「八王子もそろそろ危ないぞ」。そんな話が聞こえてきた6歳のとき、母親の実家がある藤野(現在の相模原市)に母と兄との3人で疎開した。石井さん(ター坊)は「自宅の小門町なら浅川でドジョウをとったり、近くの公園で遊んだりと楽しめたのに、疎開先はつまらなかった。ただ食事だけは豪勢だったね。卵も出た」と振り返る。「3日目にして兄と一緒に、母親に『帰りたい』とせがんだ」おかげで自宅に戻った。父親からは「なんで今更」と怒られた。「その夜は9時か10時くらいに一度空襲警報が出たけど解除された。そこでウトウトしていると日付が変わった頃に空襲が始まった」

10m先で

 外に出ると八王子駅の方角は真っ赤に燃え上がっていた。あわてて桑畑に逃げ込んだ。「機銃掃射もあって、10メートルくらいの距離に別の家族が身を伏せていて、母親が子どもを抱えて座ったまま亡くなった」。壮絶な夜を乗り越えたが、この時、愛犬ポチのことを忘れていた。「最初の警報のときはリヤカーに積んだのに。もっときちんと父親に『ポチは乗せだ?』と確認すればよかった…」。今でも後悔している。

父の言葉

 「戦後、父親から何度も『大きくなったら、みんなに知らせるように』と言われてきた。それが形にできる」と石井さん。

 書籍は8月15日発行予定。A5判420ページ。定価1200円(税別)。市内各書店でも販売される。また、市内の小中高、大学に寄贈される予定。

1945年の家族写真=石井さん提供。一番右手前が石井さん。左端の女性が抱えているのがポチ
ポチとター坊と焼夷弾 八王子空襲体験記2.jpg
posted by 銀河流星 at 23:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする