2016年09月12日

日本初の障害者の自立生活センター「ヒューマンケア協会」(明神町)

 30年前に、国内初の本格的な障害者自立生活センターヒューマンケア協会」(八王子市明神町)を創設した代表の中西正司さん(72)。

 中西正司さんは、事故で障害者となり「哀れみの福祉は受けたくない」との思いから、健常者と対等な関係を築くため、介助をボランティアでなく有料にし、障害者が雇う側(事業主体)になって、1986年に「ヒューマンケア協会」を設立しました。

 これは、ものすごく画期的なことです。障害者福祉が行政の施しではなく、障害者が選ぶ仕組みになったことは大きい。障害者が事業主体となって初めて、在宅サービスの質や量がどの程度必要かが掘り起こされ、ニーズと派遣実績、コストを明確な実証データで表に出せたそうです。

 今では、自立生活センターは、日本全国に約120カ所を数えるようになりました。八王子に、このように素晴らしい先進的なアイデアを持ち、実践してきた方がいらっしゃたんですね。

 中西正司さんは、政令市以外の市町村では初となる八王子市障害者差別禁止条例の制定にも関わったそうです。中西さんの今後ますますのご活躍と、ヒューマンケア協会に対する、読者皆さまのご関心が高まることを切に願います。

ヒューマンケア協会 http://www.humancare1986.jp/index.html
ヒューマンケア協会.png


【記事】
だいあろ〜ぐ
東京彩人記 障害者が福祉の主体に ヒューマンケア協会代表・中西正司さん(72)/東京
(2016年9月7日 毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160907/ddl/k13/040/070000c

 福祉の受け手から担い手へ−−。30年前、国内初の本格的な障害者の自立生活センターを八王子市内に創設した中西正司さん(72)は、国内の障害者自立運動のリーダーの一人だ。介助や相談支援を障害者中心の事業体が展開する同様の組織は127カ所に広がり、活動は公的制度にも強い影響を与えた。政令市以外の市町村では初となる同市の障害者差別禁止条例の制定にも関わった。これまでの歩みと将来への思いを聞いた。【野倉恵】

−−日本にも自立生活センターを創設しようと考えた経緯は?

 大学3年生の春、運転中のオートバイの事故で首の骨を折り、7年間寝たきりの後、車椅子生活となりました。リハビリ施設では、比較的、軽い方で退所できましたが、日中ずっと着替えや排せつ訓練ばかりの時も。重度の寝たきりの方が介助側の事情から、午後3時半には寝かされていたことも気になった。自分も施設を出ようとする時、医師が復学に難色を示し、学生生活に戻れなかった。一生、介助なしに生きてはいけないが、それでも哀れみの福祉は受けたくない。ならば、健常者と対等な関係を築くため、介助をボランティアでなく有料にし、障害者が雇う側になれば、と考えたのです。

−−センター設立当時の状況は?

 八王子市内の障害者施設の一角に電話を1本引き、職員4人でスタートしたのが「ヒューマンケア協会」。当初はほぼ無報酬でしたが、世はバブル経済の時期で、高齢化に備え基金を作った都から、サービスやプログラムに補助が出た。センターも軌道にのり、各地に同種のセンターが広がるきっかけとなりました。

−−社会への影響は?

 長らく、重度障害者は施設にいるものとされてきたが、障害者が事業主体となって初めて、在宅サービスの質や量がどの程度必要かが掘り起こされ、ニーズと派遣実績、コストを明確な実証データで表に出せた。24時間介助が実現する自治体も出てきて、在宅で社会参加する支えが具体化。車椅子で街に出る障害者が増えれば、仲間が駅のエレベーター設置状況などを調べ、改善を訴えるなど交通アクセスも改善しました。

−−障害者福祉は制度が大きく変わる一方で、財源問題で揺れ続けました。

 障害者福祉が行政の施しではなく、障害者が選ぶ仕組みになったことは大きい。財源確保は大切な課題ですが、重い障害があっても、周囲に支えられながら地域で暮らすのは生存権の保障の問題です。そもそも、障害者の地域福祉予算は大型公共事業よりずっと小さい規模に過ぎません。

−−障害者虐待防止法が2012年、障害者差別解消法も今年、それぞれ施行されました。今後の課題は?

 国連障害者権利条約を批准するため整備された障害者差別解消法を、社会に根づかせる必要があります。権利条約のスローガンは「私たち抜きに私たちのことを決めないで」。自立生活センターの運営委員の過半数と代表者らは、ずっと障害者。当事者による発信を続けながら次の世代には、アジアや世界の障害者を支援する側の役割も意識し、力を入れてほしいですね。

記者の一言
 東日本大震災の被災地で、自宅から動けない大勢の障害のある人から「民間救援で救われた」と聞いた。障害者団体を調整し、いち早く動いた一人が中西さんだ。日本の障害者福祉の風景を変えてきた一人でもある。その冷静さ、戦略性を学ばねばと、取材にうかがうたび背筋が伸びる。

■人物略歴
なかにし・しょうじ
 兵庫県生まれ。20歳の時の交通事故で車椅子生活に。1986年「ヒューマンケア協会」設立。90年、障害者インターナショナル(DPI)議長に就任。2003〜09年、全国自立生活センター協議会代表(現副代表)。

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【八王子市イベント情報】
☆2016年9月12日(月)じゅん散歩|テレビ朝日 午前9時55分〜10時30分
高田純次が「八王子」を散歩
http://dimora.jp/digital-program/276721-8228/2C06/?areaId=03

☆2016年9月14日(水)じゅん散歩|テレビ朝日 午前9時55分〜10時30分
高田純次が「高尾」を散歩
http://dimora.jp/digital-program/276721-8228/2E04/?areaId=03

☆2016年9月15日(木)じゅん散歩|テレビ朝日 午前9時55分〜10時30分
高田純次が「西八王子」を散歩
http://dimora.jp/digital-program/276721-8228/2F04/?areaId=03

☆2016年9月17日(土)
越中八尾おわら風の舞 in 八王子
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/sangyo/shogyo/event/030875.html

☆2016年9月17日(土)ブラタモリ NHK総合 午後7時30分〜8時15分
#47 高尾山 〜高尾山はナンバーワンの山!?〜
https://www.nhk.or.jp/buratamori/yokoku.html

☆2016年9月29日(木)〜10月3日(月)
2016年全国大陶器市 第15回八王子値切り市
https://hachi-navi.com/event_detail/122

☆2016年11月5日(土)
「八王子天狗祭2016」 於・エスフォルタアリーナ八王子
http://hachiten.com/

☆2016年11月23日(水祝) 開場18:30 開演19:00
「よしもとお笑いまつりin八王子」 於・オリンパスホール八王子  
http://www.syumatsu.jp/pc/east/tokyo/
posted by 銀河流星 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 八王子ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする